こんにちは!搾取されたくないサラリーマン、キュウです。
私は30代の男性会社員です。第一子誕生に伴い、1年間の育児休業を取得しています。
日本では労働基準法と育児介護休業法によって1歳に満たない子を持つ全ての労働者(契約期間の定めがない)が育児休業を取得することができます。契約期間の定めがある場合も一定の条件を満たせば取得可能です。つまり育休がない会社は(ごく一部を除いて)日本に存在しないのです!
このように法律では男性育休は大々的に認められており、育児休業給付金や社会保険料の免除など、かなりの優遇措置が用意されています。
小泉進次郎氏が育休を取得すると表明するなど、少しずつですが男性育休は認知されつつあります。
男性の育児休暇取得に関する意識調査では平成24年以降の男性新入社員の8割が育休を取得したいと考えており、また多くの女性新入社員も、将来夫が育休を取得することを望んでいます。
男性の育休を後押しする法律や制度と、取得したいという意識の高さがある日本。
そんな日本での男性育休取得率は5%程度です。すくねぇ!w
なぜなのでしょうか。
理由はいくつか考えられますが、上司や会社側の問題も大きいと感じます。
以下は実際に育休を上司・会社に取得申請した私の体験談です。
妻が妊娠したことを上司に報告
上司との戦いの火ぶたが切って落とされたのは「妻が妊娠したことを報告」したときです。
妻が妊娠したことが分かり、それを上司に伝えます。
『お疲れさまです、私事ですがご報告がありまして、子どもを授かりました。』
「おお!そりゃ良かったな!これから子どものために、もっと仕事を頑張らないとな!!」
「しっかりやれよ~!!早速だが前話したやつ送っといたから見といて!」
こんな感じで育休やら時短やらの話どころか、出産予定日すら聞かれませんでした笑
育休取得する感を以前から醸し出していたのですが、見て見ぬふりが凄い。
話を強制終了しようとしてきたので、私も去り際に
『ありがとうございます、出産予定日は3月です~、育休取得考えてま~す』
と言いながら立ち去りました笑 宣戦布告ですw
出産半年前頃、育休取得を宣言
私の妻は妊娠中に切迫流産からの切迫早産の診断を受けて入退院を繰り返していました。
そのため急遽仕事を切り上げて帰る可能性があることを上司に説明しておく必要がありました。
その際に育休のこともジャブのように繰り出します。
『先日の件ですが、指示にそって準備しておきました。最終確認だけお願いします。』
「早いな!わかった! ……うん、OK!」
『ありがとうございます。それと実は、妻の妊娠なんですがあまり経過が良くなくて…』
「えっ?どういう状況なの?」
『これこれこうで、切迫流産でして』
「流産!?」
『いや、流産ではなく切迫流産ですね。流産一歩手前みたいな感じです。』
「あぁ~、そうなんだ。それは心配だね。」
『そうなんです心配なんですそれで妻が急遽入院しましてたまたま私が休みだったから良かったんですが今後も入退院繰り返したり色々あるかと思いますので急に仕事抜けることがあるかもしれませんそれをあらかじめお伝えしておきます、大変申し訳ないんですがご理解頂きたいのとあと育休とりますんでよろしくです』
「お、おう、まあとりあえずなんかあったら相談して」
勢いで言いたいことを言っておきました笑
出産三カ月前に育休取得について詳細相談
周囲への根回しや報告に挟んだ軽いジャブのおかげか、出産三カ月前くらいには上司も私が育休を取得することを完全に分かっていました。
このあたりで育休の詳細を決定しておかなければ職場の仲間に迷惑がかかるかもしれません。
同僚への根回しは完全に完了していますが、会社として私が抜けたあとの穴をどうするか考えてもらわないといけませんからね。正式に私がいつから、どのくらい休むのかを上司に伝えます。
口で説明しても伝わりにくいと考えたので育休計画書を作成して提出しました。
育休計画書は子の年齢(0歳1か月~1歳みたいな)と私の育休期間を簡単に表にしたものです。
『お疲れさまです、少しお時間よろしいですか?』
「キュウか、どうした?嫁さん大丈夫か?」
『はい、おかげ様で切迫流産から切迫早産に移行しました。」
「…それって大丈夫なのか?」
『切迫流産よりはマシです。』
「そうなのか、なんか大変だな」
『大変です。なので育休取りたいんです。』(計画書を差し出す)
「ああ、なんとなく聞いてるよ。どのくらいとるんだ?2週間か?」
『いえ、1年です』
「えっ!?!?!??!?!?」(計画書をガン見)
『1年です』
「いやいや、本気で言ってる?…いやー…前代未聞だね… うーーん…」
困惑する上司。長くて1~2か月くらいだと考えていたみたいです。
しかし2週間の育休とか片腹痛いわ。
2週間で育児ができるかいっ!それはただの出産前後の入退院対応休暇じゃ!
上司が口を開きます。
「1年も休んで、金は大丈夫なのか?給料出ないぞ?ボーナスもないよ?」
『大丈夫です、育休給付金を頂きますので。ボーナスは働いてないですから貰えなくて当然です』
「昇進や昇給にも影響があるかもしれない」
『別にいいです、昇進あんまり興味ないんで』
「いやまあ、育休取るなって言ってるわけじゃないんだけど…夫婦二人で育休取る意味ある?」
『子どもが小さいうちから父親と長時間触れ合うことで愛着形成に大きな影響があると言われています。また産後疲弊した妻のサポートも行いたいのと、夫婦で協力して育児に取り組むと結婚する際に約束したんです。結婚式出ていただいたときにもそんな話があったのですが覚えてないですよね~』
「… うーん…そうか…時代か… 困ったな… とりあえず考えてることはわかりました」
こちらの希望をしっかりと伝えて、申請を出しました。
上司から人事に話がいけば承認されるはずです。
人事は男性育休推進を勧めていましたから。それでも男性で1年は驚くでしょうが。笑
育休申請の受理
そんな感じで出した育休取得の申請ですが、出産の一か月くらい前に受理されたとの話をされました。
簡単なものでしたが、育休計画書を作成して持って行ったことで割とスムーズに話が進んだようです。あとは小泉進次郎氏の件で男性育休が話題になっている時期だったことも多少後押しになったかもしれません。
あとは育休に入るまでにしっかりと仕事を片付けて、残ったものは同僚に引継ぎをします。
この辺がいい加減だと、今後育休を希望する人が取りづらくなってしまいますからね。
男性育休がなかなか普及しない理由
以上で私が育休取得の申請をした体験談は終わりです。
最後に男性育休が、なぜ取得しづらく、普及しないのか理由を考えてみます。
私が育休を取得する中で気になったのは以上の三点です。
それぞれ記事にしていますのでよろしければご覧ください。
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